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こだわり


時間を縫い、想いを重ねる
雛人形は、 一朝一夕で生まれるものではありません。 布に触れ、糸を染め、 織り、縫い、組み、整える。 目に映らない工程ほど、 長い時間と静かな集中が注がれています。 約一年。 人の手と自然の営みが重なり、 ようやく一組の雛人形として 店頭に並びます。 それは「早くつくる」ためではなく、 「美しく在る」ための時間です。 -------------------------- 画像① 雛人形制作は、 生地への和紙の裏打ちから始まります。 その後、着物の縫製、着せ付け、 そして所作の振付けまで。 一体一体に、幾重もの工程と時間を重ねます。 画像② 衣装に使われる絹糸は、 まず染色から。 色は一度で決まらず、 何度も染め重ねながら 理想の深みへと近づけていきます。 画像③ 染め上げた絹糸を、 今度は手技で織り上げる。 均一でありながら、 機械には出せない揺らぎを含んだ布は、 人の手だからこそ生まれる表情です。 画像④ 胴体の芯に使う素材も、 まずは米藁を天日で干すところから。 自然の力を借り、 時間を味方につけることで、 人形は長く、美しく在り続けます。
7 日前読了時間: 1分


雛守香 ― しまわれた時間に寄り添う香り
雛守香 ― しまわれた時間に寄り添う香り 雛人形は、 華やかに飾られる季節を終えると、 また静かに箱の中で時を過ごします。 その長い「しまわれた時間」が、 穏やかで、心地よいものであるように。 桂雛では、工房近くの調香師とともに、 オリジナルの防虫香「雛守香(ひなもりこう)」を仕立てました。 白檀、龍脳、丁子── 天然香料を重ね、引き算を重ね、 雛人形の気配を邪魔しない、やさしく澄んだ香りへ。 人の手を離れたあとも、 布の奥、衣裳のひだ、その先まで、 静かに見守るように香りが行き渡ります。 今年の桃の節句にお届けする雛人形には、 この「雛守香」を添えてお届けいたします。 目に触れない時間にも、 大切に想う気持ちが届きますように。
1月6日読了時間: 1分


「百年の技が息づく雛人形――和紙貼りのこだわり」
桂雛の雛人形には、衣装の裏側に 和紙を貼る特別な工程 があります。 袖や身頃など、各部位に合わせ裁断した和紙を袋状に貼ることで、衣装に通気性を与え、 雛人形が呼吸できる環境を作り出しています。 この工程は百年以上にわたり受け継がれてきた、桂雛ならではの伝統技法です。 和紙を裏地に施すことで、型崩れ防止や防虫効果、湿気の多い夏場に箱の中で過ごす雛人形にも最適な環境を保つ 調湿効果 を発揮します。 さらに、和紙は年月を重ねるごとに着物の流れをよりしなやかにし、 経年変化 を楽しめる 特徴もあります。お手元に届いた時が完成ではなく、 時間とともに完成に近づく雛人形 なのです。 百年以上守られてきた技と素材、職人の手仕事によって生まれる桂雛の雛人形。その奥深い美しさと価値を、ぜひお手元で感じていただければと思います。
2025年12月10日読了時間: 1分
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