時間を縫い、想いを重ねる
- 1月14日
- 読了時間: 1分

雛人形は、
一朝一夕で生まれるものではありません。
布に触れ、糸を染め、
織り、縫い、組み、整える。
目に映らない工程ほど、
長い時間と静かな集中が注がれています。
約一年。
人の手と自然の営みが重なり、
ようやく一組の雛人形として
店頭に並びます。
それは「早くつくる」ためではなく、
「美しく在る」ための時間です。
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画像①
雛人形制作は、
生地への和紙の裏打ちから始まります。
その後、着物の縫製、着せ付け、
そして所作の振付けまで。
一体一体に、幾重もの工程と時間を重ねます。
画像②
衣装に使われる絹糸は、
まず染色から。
色は一度で決まらず、
何度も染め重ねながら
理想の深みへと近づけていきます。
画像③
染め上げた絹糸を、
今度は手技で織り上げる。
均一でありながら、
機械には出せない揺らぎを含んだ布は、
人の手だからこそ生まれる表情です。
画像④
胴体の芯に使う素材も、
まずは米藁を天日で干すところから。
自然の力を借り、
時間を味方につけることで、
人形は長く、美しく在り続けます。
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桂ひな
TAKAO KOSAHATA



